⑧毎日が戦いでした…

平成25年の秋

私はまた妊娠しました。



久しぶりのT医大病院にO先生、

「元気だった?
 見てみるからね。

 妊娠してるね。
 子宮外妊娠じゃないし、
 大丈夫。

 2週間後また来てね。」


ドキドキしながら次の検診。

「心拍みえるね!
 母子手帳もらってきていいよー」



ああ…良かった。


でも、安心は出来ませんでした。

予定日を言われても、
手帳にはかけませんでした。


毎週、手帳に、その日が過ぎてから、
10週、11週、3ヶ月…

と言うように書き込んで行きました。


ベビーグッズも買いませんでした。

とにかく、いつ何が起こっても
取乱さないように
覚悟をしていました。

検診に行く時も、
検診台に上がるときは、

もしかしたらダメかもしれない…
って毎回考えていました。


胎動が分かるようになると、

少しの変化でも見逃さないように、
お腹に手を当てている時間が増えました。


そんな心配をよそに、
お腹の中の子は、
順調に育っていきました。  


そして臨月、
予定日の3週間前、

お腹の張りが定期的にある事に気づき、
病院に電話。 

「久美子さん、心配でしょ?!
 1度診てみるから来て下さい。」 


産婦人科病棟に行くとそこには
見たことのある助産師の方の姿が…


「私達、ずっと久美子さんの事
 待ってたんですよ。

 外来では会えなかったけど、
 久美子さんが妊娠して
 病院に来てるの知ってて、
 カルテはみてたの。

 よく、ここまで来たね!
 頑張ったね!」


戦ってたのは私だけじゃなかったんだ…

やっとここまでこれた…


その瞬間、私、号泣してしまって、
まだ産んでもないのに、

とにかく、ありがとうございます。

っていってたような気がします。



長男は、その日の夜、
11時過ぎに産まれました。



2914グラム、
力強い産声は今も耳に残っています。

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